今回は、前回に引き続き素材の話です。もしルワでお馴染み?の、博士・みなみの2人の会話で紹介したいと思います。

 

博士「日本で伝統的に行われてきた竹小舞土壁を素材ごとにわけてみたよ」

みなみ「そもそも荒壁って何?中塗って?仕上げはわかるけど」

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博士「おっと、そうだね。そこから話をしないとわからないね」

博士「写真を3枚用意したのでみてくれるかな」

博士「まずは1枚目。竹小舞に塗る土のことを荒壁土(荒土)というんだよ」

みなみ「あ!なんか本でみたことある!これが荒壁土か~」

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博士「2枚目は、中塗りだよ」

みなみ「土の上に、土を塗ることを中塗りっていうの?」

博士「まあ、そうだね。中塗り土を塗ることを中塗りというんだ」

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博士「最後の写真が仕上げ。中塗り土の上から漆喰や土を塗るんだ」

みなみ「この仕上げは、よく見かけるね」

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博士「では、最初のスライドに戻って解説するよ。荒壁と中塗の違いは、ざっくり説明すると砂が入っているかどうかの違いなんだ」

みなみ「荒壁は、砂が入っていないのね」

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博士「荒壁は、荒土に水、スサだけ。これを竹小舞に塗りつけるんだ」

みなみ「さっきの写真を見てもよくわからなかったわ。荒壁も中塗も同じ土を塗っているのかと思った」

博士「そうなんだよ。土壁だから、全部同じ土を塗っていると思っていて、意外と知らない設計者や工務店も多い。最近は土壁で家を建てる方が少ないのでしょうがないことなんだけど」

博士「あと、中塗の砂の量は、地域によって入れる量が違うことを覚えておくといいよ」

みなみ「なんで入れる量が違うの?」

博士「土は、地域によって硬さや粘りが違うんだよ。だから粘っこい土の場合は、砂をたくさん入れて塗りやすくしている。逆に塗りやすい土の場合は、砂をあまり入れなかったりする」

みなみ「それじゃあ、マニュアルに載っている分量を混ぜてもうまくできないってことね」

博士「そうだね。前にも行ったけど、やはり職人の経験がものをいうわけだよ」

みなみ「地域によって違うってことは、昔と今と比べても違いそうだね」

博士「以前、名人に聞いたんだけど、昔と今じゃ土の質が違うそうだよ」

みなみ「どっちの質がいいの?」

博士「京都は、昔の方が土の質がよかったそうだよ。まあ、これも地域によって違うので、今の方が良い土だという職人さんもいるかもしれない」

みなみ「いろいろ難しいわね。でもそれが自然素材らしいところだし、そういうの私好きだな~。」

博士「みなみちゃんは素人だし、中塗は砂が入っていて、荒壁は砂が入っていないってことだけ、まずは覚えておくといいよ」

みなみ「うん。わかった」