大学院のスクーリングで、学生さんから、「先生、床暖房ってどうなんですか??」「実家の床暖房ってめっちゃ光熱費高いんで、使うの控えているんです。」と話があったので、根拠をしっかり調べてみました。

シミュレーションは、UAを、0.27、0.57、0.87、1.17、1.47W/m2Kそれぞれの5段階でグラフ化しました。
なんとなく、0.3きざみとしました。

その他、
・放熱率が70%から90%になると?
・敷設率が50%から70%になると?
・給湯専用vs給湯暖房兼用どっちが良い?
・エアコンとの比較は?

を調べてみました。

共通条件
6地域
温水床暖房居室のみ
ガス潜熱回収型温水暖房機
断熱配管有り
全てもしくは一部が断熱区画外である

としています。

温水床暖房の暖房エネルギー消費量結果

結果は、以下のグラフのとおりです。
上の折れ線が、暖房、冷房、換気、給湯、照明、その他の計です。
下の折れ線が、暖房エネルギーのみです。

計と暖房のみともに、UA値が0.3W/M2K悪くなるにつれて、5~7GJ増加しているようです。

 

下表は、エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版) Ver 2.5.4でシミュレーションした結果です。これを上のグラフにしています。

 

暖房のみでグラフにしてみるとこんな感じ。

やはり、エアコンはいいですね。エアコンと温水床暖房を比べると、1.8~9GJの差がでます。

省エネ基準UA0.87w/m2kでみると、

エアコン デフォルト設定 13.9GJ 約41700円/年
温水床暖房 デフォルト 20.0GJ 約60000円/年
差は、6.1GJなので、約18300円です。
暖房期間が4ヶ月だとすると、約4575円/月は、なかなかの差です。

温水床暖房の敷設率を50%->75%にあげると、
エアコン デフォルト設定 13.9GJ 約41700円/年
温水床暖房 敷設率75% 16.5GJ 約49500円/年
差は、2.6GJなので、約7800円/年
暖房期間が4ヶ月だとすると、エアコンより約1950円/月も高いことになります。

床暖房(敷設率75%)を使い、UAをランクアップ0.87->0.57にすると、
エアコン デフォルト設定 13.9GJ 約41700円/年
温水床暖房 敷設率75% 10.0GJ 約30000円/年
差は、-3.9GJなので、約-11700円/年
暖房期間が4ヶ月だとすると、エアコンより約2925円/月も安くなります。

UA値が向上すると効果は歴然です。

まとめ

・温水床暖房だけで暖房するなら、外皮性能UA値の向上が必須。

・UA値を通常仕様より0.3W/M2Kほど性能を良くすれば、エアコンより消費エネルギーを下げることができる。

・敷設率と上面放熱率は、できるだけ上げる。

・暖房エネだけみると、給湯暖房兼用と給湯専用のデフォルトは同じ。

・当然ながら、今回のグラフは、デフォルト設定でのシミュレーションになるので、物件ごとに行う必要有り。

こんな感じです。