中庭型兼用住宅-土壁の家を外皮計算中。蓄熱効果を考慮した自然室温シミュレーションをしてみました

某物件の外皮計算が終わりました。

規模が大きい中庭型兼用住宅の上、土間空間と床空間があり、土壁とそうでない壁もあり、難易度が高かったですが、なんとか完了。

Q値1.86-2.24W/m2K(UA0.56W/m2K)です。LDKは、3KWの暖房を常時稼働していれば、室温20度に保てます。

細かなところの仕様を変えても数値の向上が見られなかったので、このあたりがコストバランスの一線のようです。

熱損失のバランスを見ると、外壁と開口部がやはり多い。換気もそこそこの割合を占めてます。

冬の自然室温がどのくらいになるかも確認。蓄熱効果を考慮した自然室温シミュレーションです。シミュレーションは、最も寒い日を想定しているので、少し温度域が低くなります。

赤が、計画建物です。土壁を採用しています。
緑は、土壁に土間を加えました。
オレンジは、土壁や土間がない場合です。

蓄熱部位があると、室温の温度差が小さくなり、室温が安定します。

赤は、9度~14度 差5度
緑は、10度~13度 差3度
オレンジは、8度~15度 差7度

この差が少ないほうが、個人的にはいいと思っています。ただ、室温を向上させないと低い温度域で安定してしまうので注意が必要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA