左官仕上をする際、石膏ボードのジョイント部の割れを軽減する方法
石膏ボードの上に左官仕上げをする場合、ジョイント部での割れを軽減するため、ビスのピッチを細かく打つようにしています。
目安は、下記の通り。
私は、左官仕上げをする場合、特記仕様書に、
壁 周辺@100-中間@150
天井 周辺@90-中間@120
と指定しています。
下地 | 部位 | 取付方法 | 周辺部 | 中間部 |
木製 | 壁 | 釘・ビス | 100~150 | 150~200 |
釘・接着材併用 | 350~450 | 350~450 | ||
天井 | 釘・ビス | 90~120 | 120~150 | |
釘・接着剤併用 | 250~350 | 250~350 |
出典:NPO法人 湿式仕上技術センターより。JASSの規定を元に作成しているとのこと。
https://www.npo-stc.jp/sekkou_board/p2.html
壁@100だとこんな間隔です。

構造材は、JAS材です。直張りしています。
ぱっと見た瞬間、ビスの間隔がこんなものかと覚えておくと、左官仕上げをする前に気づけます。ビスの間隔が広すぎたことで割れてしまった場合、下地が悪くても、割れを直すのは左官屋さんなので、なんだか腑に落ちないこともあります。。
ですので、左官仕上げする前にきちんとチェックしておくと、施主さんも、工務店さんも、大工さんも、左官屋さんも、皆さんハッピーなのです。

こちらは、里山上津台の家。天井は、石膏ボードの上、漆喰を塗っています。天井扇が動くと割れるかと思ったのですが、全く問題ありませんでした。
やはり、下地へのビスの間隔は、割れ軽減にはとても重要のようです。
