熱流体シミュレーションの可能性を感じた一日でした@京都造形大大学院通学部-口頭試問

今日、1月27日は、大学院の口頭試問でした。指導学生ともうひとりの副査を担当しました。

口頭試問は、先生の立場ですので緊張はしないのですが、学生さんは、相当なプレッシャーでしょうね。。 もし、自分が学生だった頃に、同じような立場で、すらすら話をすることができるかというと、おそらくできない。きちんと説明される学生さんにはほんと感心します。

せっかくなので、学生がつくった模型だけ、ほんの一部紹介します。興味がある方は、来月に修了制作展があるので、そこでじっくりご覧ください。今回は、模型だけではなく、風に特化した熱流体シミュレーション映像も見ることができるので、なにか発見ができるかと思います。

 
下の写真は、3Dプリンターで造った半透明の模型です。宇宙船っぽい形をしているのですが、写真だとよくわからないので、ぜひ、実物をご覧ください。

出典:高橋創 京都造形芸術大学修士設計 風とかたちのエチュード 作品より(写真掲載、本人了承済み)

 
こちらは、先程の模型の大きなバージョン。天窓から覗いた写真です。どうやって造ったんだろうと思わせる模型です。。中央の穴から空気が流入し、排気筒から流出していくのですが、この流入・流出は、熱流体シミュレーションで解析をしています。これらの解析映像は必見です。

出典:京都造形芸術大学修士設計 風とかたちのエチュード 高橋創くん作品より(写真掲載、本人了承済み)

 
こちらはアプローチ。本体とはまた違った、風の流れを感じることができます。このモデルも熱流体シミュレーション必見です。

出典:京都造形芸術大学修士設計 風とかたちのエチュード 高橋創くん作品より(写真掲載、本人了承済み)

正直なところ、熱流体シミュレーションがどれだけ有効か、うまく扱えるのかよくわからないところがあったのですが、学生さんの作品を見て可能性は無限大だと感じました。習得するとすごい武器になりそうです。

2019年度は、3月に中村勇大先生がお亡くなりになられたこともあり、急遽、学生さん1名を指導をさせていただきました。1年間だけでしたが、思っていた以上に、図面や模型、そして熱流体シミュレーションを駆使し、作品を作り上げてくれました。

私もとても勉強になりました。ありがとう。