大徳寺の土壁と土塀も興味深い!

紫野の家の打合まで時間があったので、大徳寺の土壁と土塀を堪能してきました。

 
しっかり区分けされているのが京都らしいというか、面白い。

 
地面から軒先まで高さがある場合、少し間伸び間があるのですが、土塀を設けることで改善されています。

 
この土塀は、白い斑点がありました。セメントでも飛び散らしたような雰囲気の斑点です。
雨があたるところは変色していて、その範囲に白い斑点が出てきてるように見えます。中央の雨のあたりが若干少ない範囲は白い斑点が少ないので、何かあるんでしょうね。。

 
拡大すると、ますますセメントっぽい雰囲気。(笑
これを自然に作り出しているなら、すごい技です。

 
蔵です。
雨にあたり白い漆喰が変色しています。
水切り上の10cm部分のみ水が跳ねても塗り替えしやすいようになっていますが、ここまでくると意味がなくなりますね。

 
この10cmの部分、鏝で模様がつけてあります。左官職人の技というか配慮が見れます。

 
こちらの土塀は、よくある劣化跡。雨が跳ねて土が剥がれています。
長期優良住宅の基礎高さが40cmで規定されている理由がよくわかる絵です。

 
土塀の土壁アップです。綺麗です。

 
こちらは、大徳寺の外周の塀(西)です。
瓦が埋め込まれています。

 
個人的な見解ですが、瓦を葺きなおす際、処分に困るので塀につかったのではないかと思います。
昔は資源が乏しかったので、意外と作業効率や経済的な理由でそうなった事例が多い。

 
この勝手口の塗り分けが印象深かったです。
塗り分けが現代風なので不思議に思いましたが、入口左下にお米型に漆喰が仕上られているので、元々こういう塗り分けだったようです。。

大徳寺も興味深い土壁がたくさんありました。
お寺を見学する際は、何かポイントを絞って見ていくと新たな発見があると思います!オススメです。