「日本壁の研究」という本を手に入れました。川上邦基 著、中村伸 著

ようやく、手に入れました。

「日本壁の研究」の2冊。

左:中村伸 著 日本壁の研究  右:川上邦基 著 日本壁の研究

川上邦基 著は、おそらく一番古い研究本。昭和18年(1943年)1月5日初版です。
内容は、歴史から日本壁の紹介まで。詳細にまとめられています。

中村伸 著は、昭和29年(1954年)7月25日第1刷発行。
内容は、水ごねや糊ごね、漆喰、大津などの具体的な調合や曲げ、圧縮強度、亀裂試験など、当時でここまで調べられたのかと思わせるほどの工学的な知見がたくさん。
今、伝承されている配合が本当に昔からのものなのかは、この本を見て確認することができます。必見です。
 

実際に実験をした結果が詳細に掲載されています。

この中村伸 著の「日本壁の研究」は、当然ながら新書で発売されることはないので、古書として売られていないか、5年ぐらい定期的にチェックしていたのですが、ようやく手に入れることができました。

いざ、研究しようと思った際、本が手に入らないということになると、時間がもたいないので、時がくるまで古書を買い集めようと思います。