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今日、自立循環型住宅への設計ガイドライン・温暖地版2015の講習に参加してきました。
4月にプレ講習があり、今回が正式な講習会となります。
会場を見渡すと、知人がたくさん。

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講師は、国総研の澤地さん、三浦さん、建築研究所の桑沢さん、是永設計室の是永さんです。
10時~ 17時までの講習でしたが、これでも時間が足りないぐらい。それほどボリュームが多いマニュアルです。これまで一番分厚いテキストだった準寒冷地版を抜いて堂々の467ページです。パッと見た感じでは、日射熱の利用と家電が大きく改定されているようです。

早速ですが、ならやまの家をベースに日射熱の利用の評価をしてみました。
結果はこのとおり。30%程度削減となりました。
日射熱温暖地版

μH値は、mh/床面積で計算できるので、テキストにある早見表は使わないことにしました。mhは、障子戸を開けた状態で評価しています。ここが評価として正しいのか少し迷ったところです。平成25年基準は、障子戸が閉まった状態での数値となるので、開けた状態で計算するのが実情とあっていそうです。

あとは、それぞれ決められた計算式を解いていくだけです。

結果、達成値は0.017でした。

今回、新しく変わったのは、熱容量の計算です。
以前は、建物の素材全てを拾って計算をしないといけなかったのですが、2015温暖地版は「意図的に追加した素材だけを対象」となったことです。

土壁の家であれば、土壁だけの熱容量を計算をすれば良いということになります。

土壁の容積×容積比熱=土壁の熱容量
土壁の熱容量/床面積=床面積あたりの土壁の熱容量(KJ/m2K)

これでOKです。有効厚さのルールは、以前と同じです。

一般的な住宅は、熱容量が70~100(KJ/m2K)程度ありますが、この熱容量は計算結果に含まれているそうですので、意図的に追加した素材だけで良いとのことです。あと、一般的な家(大壁:石膏ボード+クロス)をモデルにしているので、真壁住宅の柱や梁は意図的に追加した素材として計上しても良いとのこと。

ならやまの家の土壁だけの熱容量は、61(KJ/m2K)程度です。
達成値は、0.017。

表から、熱容量と達成値に該当する数値を見ると、0.0145以上でしたので、LV4暖房エネルギー削減30%となりました。

以前は、170(KJ/m2K)程度以上ないと、蓄熱効果は生かせない評価でしたが、これからはそれほど170(KJ/m2K)という数値に縛られなくてよさそうです。

ただ、少し気になったのは、熱容量が50~250(KJ/m2K)内は、結果はすべて同じだったこと。
「意図的に追加した素材」が存在しない場合は、高削減率は望めないようになっているのでまあ良いのかな。。

まとめとしては、
170(KJ/m2K)程度以上の計算は、とてもハードルが高かったのですが、「意図的に追加した素材だけを対象」になったことで、日射熱の利用(蓄熱)評価をする方も増えそうです。

計算間違っていれば、どなたかご指摘ください。