断熱材を入れない土壁の方が良いのか、高気密高断熱にするほうがよいのか、色々ご意見はあるかと思います。設計者として必要なことは、その手法を取り入れた時に、家はどうなるのか?室温はどう変化するのか?知っておくことが重要だと思い、以下のシミュレーションをしてみました。

実際には、この通りの室温の変化にならないケースがありますので、あくまで設計者としての勘を養うものとして御覧ください。

冬:土壁の家はQ値をどのくらいに設定するのが良いか?

夏:土壁の家はQ値をどのくらいに設定するのが良いか?

冬:土壁の家Q値0.5~11.7までの比較

夏:土壁の家Q値0.5~11.7までの比較

 

土壁の蓄熱効果まとめ

土壁の蓄熱効果は、快適性と省エネルギー性に分けて考える必要があります。又、夏と冬も分けて整理するとわかりやすいと思います。
蓄熱を活かせれば、快適な室内環境にすることができるので、断熱や結露、気密などと一緒に蓄熱設計力を鍛えることをおすすめします。

 

<冬の省エネ効果>
ある程度、断熱性能をあげないと効果がでない。

<夏の省エネ効果>
断熱材がそこそこでも蓄熱効果は高い。ただし、冷房は暖房ほどエネルギーを使わないので、土壁で夏の省エネ効果を期待するのは難しそう。

<冬の快適性>
日射がたくさん入る・当たる場所は快適になる。薪ストーブの輻射熱なども快適性があがる。ただし、日射が入らない・暖房をしない部屋(非居室)などは、蓄冷してしまい逆効果となる場合もある。

<夏の快適性>
うまく日射を遮り室内に熱を入れないことで、ひんやり効果を発揮できる。土の厚みを増せば(16cmまで)効果はあがる。