無垢の桧フローリング下部に潜熱蓄熱材を敷きこみ、冬期における温度変化を実測してみました。

以下が、2015年12月30日~2016年1月3日までのグラフです。

pcm効果

センサーは、潜熱蓄熱材の裏面、表面、フローリング表面にセットし測定をしています。

比較するために、室温と外気温もグラフに加えました。

PCMと書いたのが潜熱蓄熱材です。

 

<実測の目的>

無垢桧フローリング表面に日射があたることで、潜熱蓄熱材にまで熱が伝わり、フローリング表面の温度低下をおさえることができるかを調べるのが目的です。

機械に頼らず、自然エネルギーをうまく利用したい。という思いから、実践をしてみました。

 

<温度変化状況把握>

初日の温度変化をまとめます。

1、10時頃、日射が桧フローリング表面にあたります。桧表面温度が27度ぐらいまで上昇。

2、それに伴い、潜熱蓄熱材の表面、裏面とも温度が上昇します。表面が20度、裏面が19度に上昇。

3、日射が桧フローリングにあたらなくなった時点で、温度が下がります。桧表面温度が16度ぐらいまで下降。

4、潜熱蓄熱材は、桧の表面温度が低下するとともに下降。潜熱蓄熱材は、桧表面の温度より0.5~2度程度高く維持。

5、次の日の10時頃まで、桧表面より潜熱蓄熱材の方が温度が高い。

6、10時頃、日射を受けて、桧表面温度が上昇。

という温度変化でした。

 

<考察>

温度変化状況を踏まえ考察します。

1、潜熱蓄熱材の裏面にまで、熱が伝わらないかと予想していたが、全期間、熱が伝わっていた。

2、桧表面温度より、潜熱蓄熱材のほうが温度が高い時間帯があることから、桧の温度低下を防いでいるといえそう。特に、初日17時~次の日の朝10時まで、潜熱蓄熱材の方が温度が高いため、日射を十分得れるなら効果が発揮できそうである。

3、ただし、潜熱蓄熱材を敷きこんでいない部分は、桧の表面温度がどういう変化したのかが不明であり、今後、追跡調査をしていくほうがよさそう。もしかしたら、日射熱がフローリング下に蓄熱され、かつ、コールドドラフトによりフローリング表面の温度が低下しているのかもしれない。

4、2日目、4日目は、天気の影響で桧床表面温度がそれほど上がっていない。そのため、潜熱蓄熱材も桧表面温度も同等程度の温度域で推移している。

 

今回、自然エネルギーをうまく利用したいという思いから、無垢の桧材の下に潜熱蓄熱材を敷きこんでみました。

効果は、まだまだ検証する必要がありますが、機械に頼らず自然エネルギーを利用する手法として可能性がありそうです。

 

ならやまの家の住まい手、測定をしていただいたI先生、潜熱蓄熱材のメーカーさんのご協力もありなんとか考察ができました。

この場をかりてお礼申し上げます。ありがとうございました。