床下の調査へ。点検口から潜ってみてわかったこと!
小屋裏調査に続いて、床下へ潜ります。
点検口を探していたのですが、和室の畳下には見つからず・・。さらには、畳下にモルタルが塗ってあり、和室から床下への進入は断念するしかありませんでした。
色々探したのですが、結局、キッチンの床下収納庫から床下へ進入。ただ、床下が狭い!
さらに、床下の地面全面に炭が敷きこんであり、奥までの進入が難しい物件でした。防塵マスク必須です。
土台につく黒い点々は、炭の跡です。。
あたり一面、炭だらけです。厚み10cm敷き詰められている箇所もありました。すごいな~。。
床下には、断熱材らしき材はありませんでした。
炭の効果があるのか、土台の含水率を測ってみました。14%です。思ったより普通。炭を敷いている割に、若干高めか。
別の箇所の床下地裏面を測定。33%です。なんだか含水率が高いです。何かありそう。
まさか、水道管から水漏れしているのか?
地面にはそんな形跡はなし。あとでわかりましたが、屋根の雨水が床下に排管され、排水桝が床下に設置されていました。そりゃ、含水率上がりますね。。
キッチン床下です。排水管からの漏れはないようです。よく見ると、外壁際の土台と根太の間から断熱材の端部が見えます。断熱材が充填されているものの、隙間がたくさん開いているので、床下からの気流留めは必須となりそうです。
床下にラベルが張ってあります。接着は悪くなっていますが、文字ははっきり読めました。
無垢材で超仕上してある材でした。
床下調査は完了したのですが、住まい手がぜひ床下に潜ってみたいとのことで、つなぎを来ていただき、いざ出発。真っ黒になりながら、床下調査を楽しんでおられました。。
今回、床下空間も狭く、かつ、床下に炭が敷きこまれていたので、なかなか調査がしづらい物件でした。ただ、断熱材の有無や気流留めの必要性は確認できたので、この改善は必要そうです。含水率が高い箇所もあったので、設計中に再調査し、解体時にも再々調査を行いました。
建物の調査は、1度目で終えてしまうのではなく、1度目の調査で気になった点を再調査することが大切です。
2度目の調査を行うと、より建物の問題点が見えてくるので、インスペクションは、何度も行う方がよいでしょうね!!
つぎは、耐震性のチェックへ続きます!