<設計趣旨>
この住まいは、国産の土、瓦、石、和紙、木といった素材にこだわり、随所に職人の技を魅せている。壁の仕上は、淡路島の土を使い中塗仕舞とし、土間は三和土仕上とした。寝室は木小舞下地の上、荒土を塗り中塗仕舞とした。瓦は、古代のいぶし瓦・銀古美を使い、艶がない昔ながらの素材感の瓦屋根を取り戻した。和紙は土佐和紙を使用した。敷居は、兵庫県で取れる竜山石を使った。柱や梁は、和歌山の紀州材を使い、造作枠材・床材は吉野の杉材を使用した。外壁は、赤杉とし、表面を荒木加工としアク出し処置を行い替折れ釘留とした。替折れ釘は、水糸で墨を付け、1本1本手打ちとしたかなり根気がいる手間のかかる仕事である。キッチンは家具職人の手づくりで、建具も手づくり。建物が完成したあとにつくられた造園と塀も職人の技が見て取れる見事なしつらえであった。
<建築概要>
| 所在地 | 兵庫県南あわじ市 |
| 構造 | 木造平屋建て |
| 延床面積 | 92.94m2( 28.11坪) |
| 竣工 | 2025年2月竣工 |
| 設計 | トヨダヤスシ建築設計事務所 |
| 施工本体・塀 | 土井建築 |
| 造園設計施工 | 荻野景観設計 |
<主な仕上>
| 構造材:紀州杉無垢、紀州桧無垢、120角以上 / 造作材:国産杉無垢 / 天井:構造用合板アラワシ(柿渋塗装) / 床:国産杉 無垢フローリング、淡路土三和土 / 内壁:土壁(ア)30の上、淡路土中塗仕舞、国産和紙貼 / 外壁:赤杉 表面荒木加工アク出し仕上げ(替折れ釘留)、左官掻き落し仕上 / 屋根:淡路瓦、ガルバリウム鋼板 |
<主な性能>
| 地域区分:6地域 / BELS取得 / 耐震等級3(許容応力度計算による)/ 断熱等性能等級5、UA値:0.48W/m²K / 一次エネルギー消費量等級6/ 相当隙間面積 C値:0.4㎝2/m2(竣工時・現場製作木建目張) / 内部結露判定:定常計算・非定常計算クリア |
