<設計趣旨>
コロナ禍が収束した一方で、世界情勢の不安定化により資材価格が高騰するなか、この住まいの計画が始まった。 この敷地は、用途地域が3つにまたがり、斜線制限も複雑であるうえ、南側には3階建てマンションが建っているため、日射熱の取り入れが難しく、同時にプライバシーへの配慮も求められる条件を抱えていた。 構造材には紀州杉と桧を用い、床には国産栗材のフローリングを採用した。また、内装の各所にも杉や桧を使用している。さらに、一日のなかで最も長く滞在する就寝空間である寝室には土壁を採用した。 断熱性能を高めることで、エアコン2台でも住まい全体に暖気・冷気が行き渡る計画としている。 木、土、和紙といった自然素材によって構成された、冬は暖かく夏は涼しい、結露にも悩まされない土壁の住まいである。
<建築概要>
| 所在地 | 京都市左京区 |
| 構造 | 木造2階建て |
| 延床面積 | 122.10㎡(36.93坪) |
| 竣工 | 2026年3月竣工 |
| 設計 | トヨダヤスシ建築設計事務所 |
| 施工 | 株式会社 竹内工務店 |
<主な仕上>
| 構造材:紀州杉無垢、紀州桧無垢、120角以上 / 造作材:国産杉無垢 / 天井:構造用合板アラワシ、国産和紙貼 / 床:国産栗 無垢フローリング / 内壁:土壁(ア)30の上珪藻土塗り、国産和紙貼、国産桧本実板張り、DIY薩摩霧島壁 / 外壁:そとん壁、国産杉本実板張り / 屋根:ガルバリウム鋼板 |
<主な性能>
| 長期優良住宅 /耐震等級3(許容応力度計算による)/ 断熱等性能等級6 / 一次エネルギー消費量等級8、UA値:0.31W/m²K / 相当隙間面積 C値:0.5㎝2/m2(竣工時) / 内部結露判定:定常計算・非定常計算クリア |
