土壁
NHK「サキどり」の取材を受けました。伝統土壁とパッシブ設計手法の紹介をします。
NHKから省エネルギー関係の特集を放送したいとのことで依頼がありました。 京都などの狭小住宅で、いかに日照を得るのか、風通しを得るのか、その設計手法が紹介されます。 日射をできるだけたくさん取り入れ、土壁に羊毛を充填し断 […]
左官素材(土壁、漆喰等)物性値を整理。熱伝導率、透湿比抵抗、熱貫流率、容積比熱、密度、蓄熱有効厚さ等
左官素材関係の物性値 左官素材関係のみ物性値をピックアップしました。 熱伝導率、透湿比抵抗、熱貫流率、容積比熱、密度、蓄熱有効厚さ等の数値をどこから抽出したのか出典も併記しています。 オレンジでマークしている部分は、平成 […]
潜熱蓄熱材(PCM)を珪藻土や漆喰に混ぜて塗ることで蓄熱効果を期待する。
最近、色々なメーカーが研究している潜熱蓄熱材。略してPCM。 PCMは、Phase Change Material というらしいのですが、左官材料に入れるPCMは、ただの粉に見えます。 顕微鏡で拡大すると、カプセルの中に […]
片面土塗りの土壁ができるまで。中塗り土を塗る!@住吉本町
住吉本町の家も、土壁の中塗りにとりかかりました。 最初に塗る荒土と、今回塗る中塗りとは、材料が変わってきますので少し紹介をしたいと思います。 まずは、これが中塗り土です。荒土は練ったものが搬入されますが、中 […]
日本壁を知るためには、まずはこの本を読むべし。「ものと人間の文化史 45・壁」「日本壁の研究」
本を2冊買いました。 オススメと言いながら、まだ読んでませんが、以前読んだ「日本壁のはなし」から色々辿って行くと、この2冊にいきつきました。 実は、もう一冊読んだほうがよい本があるのですが、購入できてからオススメしたいと […]
外壁のそとん壁を施工中!@住吉本町の家
ファサードの外壁を仕上げ中。 道路斜線のこともあり、けらばは跳ね出していません。 こういう納まりは、久しぶりかも。 ファサードなんで、5人工で塗っています。 1人は、練り&運び係。残り4人で壁塗りです。 手をとめると継ぎ […]
ベネチアに建つ建物の壁がどんな感じで割れているのか調査をしてみました。
2月27日~3月4日までベネチアに行ってきました! 当然ながら、ベネチアといえば煉瓦造の建物がたくさんあるので、仕上げは塗り壁! 壁がどんな感じで割れているのか、色々調べてみました。 以下、色々勝手な見解を述べていますが […]
土壁の呼吸とは?調湿と透湿とは?実測結果をもとに分析してみました。
世界で一番やさしい土壁の解説。「土壁が呼吸しないからいけない!」ってなに?呼吸とは?調湿とは?透湿とは?ごちゃまぜにしている方が多いようなので整理をしてみました。
荒土は、縦(竹)から塗るのか、横(竹)から塗るのか?どちらが正しいのか?
土壁の荒土は、横竹から塗るのか?縦竹から塗るのか?既存を調査し、伝統的に行われてきたのはどちらなのか確かめてみました。
施工中の土壁と断熱間の温湿度はどういう変化をするのか?
これまでいろいろ実測をしてきた結果、「日常生活における水蒸気では、土壁と断熱間で結露が原因で腐朽に至る可能性は低い。」という結論に至っています。 これは、やはり土壁の保水性能が高く、水蒸気が断熱材に至るまでに土壁が吸って […]
土壁には、自然素材つながりのウッドファイバーもオススメ!
土壁にウッドファイバー入れてみました!太陽の強烈な日射から土壁を保護する役割が断熱材にあります!やっぱり断熱材は自然素材に限りますね!
荒壁土の乾燥期間は?冬で約15日間という結果。
12月23日から荒土塗りを始め、今日1月7日(約15日間)で、すでにそこそこ乾燥しています。 昨年は、1月末頃までかかっていましたが、年末年始が暖かかったせいか乾きが早かったようです。 室内面は、荒土にひび割れが入ってい […]
ドロ団子づくり&土塗り完成!今年の仕事は終了!
住まい手と一緒にドロ団子つくり。 土塗りワークショップ後、ドロ団子をみんなでつくりました。 昔は、家の前でドロ団子もつくれたのですが、今は、アスファルトの道路ばかり。 土壁の家にすると、こういったドロ団子も余った荒土で作 […]
藁スサ切り~荒土踏み~荒土捏ね~壁塗りワークショップ@住吉本町-御影
住まい手と一緒に、荒土塗ワークショップを行いました! 今回は、神戸の住宅なので、京都産の土ではなく、兵庫県産の土を使用しました。 運ばれてきたこの土、実は、国宝姫路城で使われた荒土と同じ土なのです! まずは、藁スサをバッ […]
荒土が到着しました!明日は、住まい手と一緒に土塗ワークショプです!!@住吉本町-御影
荒土に、寝かしておいた古土と藁スサを入れ、足で踏んでやわらかくし、それを上階へ運び、みんなで土を塗ります!! 今回は、お子さんが3人もいるので、とてもたのしみです!! 土塗り終わったら、泥団子づくりかな! […]
住宅建築2016年2月号で「創造は伝統のなかに」という書評を書きました!@12/19発売
大工技術に関する書籍はたくさんあるなかで、左官や土壁の書籍、特に建築史となると販売されているものは数冊あるだけ。その数少ない本を読まず何を語れるのか、実践できるのか。そんな思いをこめて書評を書きました! 「創造は伝統のな […]
木摺にモルタル?砂漆喰?を塗った壁を発見!剥がれ落ちている原因は何か?@御影
現場へ向かう途中、木摺モルタルの塀を発見。家は、空き家のようで、塀が崩れ落ちかけていました。 断面を見ると、モルタルのように見えますが、色目が微妙に薄い黄色なのでもしかしたらモルタルではなく、石灰に土や砂を混ぜて塗ってい […]
土壁の家をつくる際に、隙間風を入りにくくする方法。狙うは、高気密ではなく、隙間風を防ぐ漏気改善
住吉本町の家の屋根の面材が張り終わりました。 面材の継ぎ目は、ブチル系のテープで漏気処理。屋根は、これで隙間風対策完了。 テープで処理をするのは、抵抗があるのですが、最近の気密テープはなかなかよくくっつきます。 屋根にあ […]
DIYで土壁、荒土塗り&参加型家造り。住まい手自ら荒土を塗って壁を仕上げられました!
今月末は、住まい手と一緒に荒土塗りワークショップです。 ご夫婦とお子さんが3人なので、たのしい荒土塗りになりそうです!! 見たい!参加したい!って人はメールください。住まい手がOKであれば参加できるかもしれません。 これ […]
竹小舞土壁と断熱材間の温湿度を2年間実測した結果、冬1月に内部結露は発生したのか?
竹小舞土壁と外張り断熱材の間に温湿度計を設置し2年ほど実測をしました。外張り断熱材は、鋼板サンドイッチパネルです。表面が鋼板なので、結露するやろ~という方がほとんどだったのですが、さて結果は?
建て方&土壁下地の木小舞パネル落とし込み@神戸住吉本町・御影
トヨダヤスシ建築設計事務所WEBSITE。土壁下地である竹小舞を改良した木小舞。竹小舞職人がいない時代なので土壁下地は木小舞でつくります。木小舞をパネルし、建て方時に落としこむことで、土を塗る時期を早め工期を短縮できます。木材加工が発展した時代だからこそできる手法です。
名古屋-有松の壁。黒漆喰、漆喰、半田の剥がれの原因は何か?
昨日、名古屋市緑区の有松へ行ってきました。 2年前に有松祭りを見学したので、今回で2回目。 お祭りの際は、絞りの生地が道に飾ってあり賑わっていたのですが、思ったより観光客もすくなく静かな町でした。 電柱は、地面に埋まって […]
両面真壁の土塗り壁-伝統的木造住宅の議論がどうなっているのか?配布資料や議事録を「伝統」「土壁」「真壁」でソートし抜粋して整理してみました。2016年1月21日現在
建築環境部会 第14回(2015年12月18日)配布資料 第14回(2015年12月18日)議事録 & 省エネルギー判断基準等小委員会 第10回(2015年8月20日)議事録 第11回(2015年9月11日)議事録 第1 […]
外皮基準の適用を除外できる住宅の判断に関するガイドライン案(概要)
外皮基準の適用を除外できる住宅の判断に関するガイドライン案が提示されています。 左官関係で要素として挙げられているは、土塗壁(外部両側真壁)、土間(三和土たたき)、塗壁(漆喰塗、珪藻土)です。 土塗壁に、水ごね、糊ごね、 […]
京町家を旅館に用途変更する方法と京町家等の修繕を適法にする方法
京町家等の修繕を適法にする方法 用語の定義:遡及適用とは? 一定の修繕や模様替えを行う場合、原則として現行法に適合させる必要があります。これを遡及適用といいます。 以下は、遡及適用を受けないのでリフォームしたとしても適法 […]
土壁外断熱改修に20万円の補助@京都市
2015年度の国の省エネ住宅ポイントの申請受付が終わり、京都市が既存住宅の省エネリフォーム支援事業を再開するようです。 思ったより早い時期からスタートになりました。 補助金を使うには、年度内に 完成させる必要があるため、 […]
準防火地域などの都市部でも外壁に杉や松などの木を張る方法
土壁を使えば準防火地域でも外壁に無垢の杉や松が張れます。一般の方にもわかりやすいように、お馴染みの博士とみなみで解説します。 みなみ「友人が家を建てることになったんだけど、外の壁に木を張りたいそうなの。でも、張ったらいけ […]
土壁や漆喰等の左官素材は、何からできているのか?
今回は、素材の話です。もしルワでお馴染み?の、博士・みなみの2人の会話で紹介したいと思います。 博士「自然系(土物)の左官素材を6つに分類してみたよ」 みなみ「こうして整理をするとわかりやすいね」 博士「今は、メーカー製 […]
土壁の蔵は、外部を大壁にするとどこで割れるのか?
土壁の蔵は、外部を大壁にするとどこで割れるのか?既存の蔵を見ることが大切な時代です。壊される前に、どこに問題が発生しているのか記録しておくことが重要です。