家を治すことより壊すことを勧める世の中にしないために。

「リフォームより新築のほうが安くできますよ」建築関係者が住まい手に説明する際に使う決まり文句です。

本来、建築関係者は、家をつくり、家を治すことが仕事のはずが、家を治すことより壊すことを勧めています。家族がその家にどれだけの思い入れがあるかどうかより、安さが最優先で家づくりが左右されるのはなんだか悲しい現実です。阪神淡路大震災での木造住宅の被害を受けて、職人の技能に工学的な知見が加わり、今の現代木造住宅が築き上げられてきました。これからは、造る力に加えて治す力を養わなければいけません。

家を治すためには?

家の状態を詳細に調べてから住宅医が妥当な治療・リフォームを行います。

家を治療・リフォームする際に、家の状態を調べていますか?家が寒いのに、床や壁、天井に断熱材が入っているかどうかも確認せずリフォームに取り掛かっていませんか?小屋裏も床下も調べず、適切に治すことができるでしょうか?

家をリフォームする前に、きちんと調査し、悪いところを調べ、それに対しての治療をすることがとても大切です。

家の暑さ寒さを改善し、暖冷房機器(エアコン等)が効く家に!

オススメする性能向上リフォームは、断熱性能の向上です。

昨今、家の中が夏暑くて冬とても寒い!というお話をよく聞きます。

夏と冬を快適に暮らせないととても憂鬱です。家を暖かくしようと思うと、室温をあげる必要があり、室温をあげるためには、その地域の気候にあった断熱性能を付加しないと、寒さは改善されません。表層だけを変えるリフォームでは、抜本的な治療にはならないので、調査をきちんと行ってから、性能向上リフォームへと進む必要があります。

調査から性能向上リフォームの流れ

まずは、調査をしないと始まらないため、住宅医のインスペクションを行います。

住宅医のインスペクションは、以下サイトもご覧ください。

家を詳細に調査し、どこが悪いのか良いのか状況を把握します。その後、家をどこまで治すのかを相談をさせていただくことになります。

住宅医のインスペクションを行った後、リフォーム・リノベの設計に進む場合は、この段階で、基本設計依頼をしていただきます。
依頼後、既存図面がない場合は、図面を作成します。紙媒体の場合は、CAD化をします。その後、性能を詳細に把握するため性能診断を行います。この診断結果が把握でき次第、改修案の提案~リフォーム・リノベへと進みます。

住宅医とは?

住宅医による詳細調査、インスペクションは、一般社団法人住宅医協会が認定する「住宅医」が既存住宅や中古住宅の詳細調査やインスペクションを行うことをいいます。

一般的な調査診断と呼ばれるものは、劣化のインスペクションが主ですが、住宅医が行う詳細調査やインスペクションは、耐震性能や劣化状況、温熱省エネ性能、防火性、バリアフリー性、維持管理性の6項目となります。住宅医の詳細調査では、これら6項目を定量化・数値化することで、国が定める住宅性能表示制度を指標とし、既存住宅の性能を「見える化」しています。調査診断の指標は、独自のものではなく、一般社団法人住宅医協会の調査診断マニュアルを元にし行うこととしています。

詳しくは、こちらを参照ください。
一般社団法人 住宅医協会 WEBSITE

住宅医の調査と他の調査の違いは?

住宅の調査というと昨今「インスペクション」という言葉を耳にする機会が多いですが、巷で行われている調査診断は、中古住宅売買時の利用を前提とした調査であり、主に劣化状況を調査・報告するものとなっています。そのため、現在居住中の家をインスペクションしたとしても、例えば「基礎に0.5mm以上の亀裂がありました」といった状況報告となるため、住まい手は、このまま住み続けるとどんな問題があるのか、それが今の新築住宅と比べてどのくらいの性能になるのかなど知ることはできず求めている答えではないことが多いと聞きます。

調査実例

住まい手に挨拶をしてから調査を開始します。

調査前に住まい手へ挨拶を行い、ミーティング後調査開始。

調査員が多い場合は、昼休憩時に中間報告と進行状況の確認をしています。

人が入れそうであれば、床下には必ず潜ります。

調査内容は、蟻害状況、木材の水分量・劣化状況、防湿、基礎・土台、金物の有無等です。

床下空間があれば、進入できるとこまで突き進み調査をします。
床板の含水率を計測している様子。体はドロドロです。

小屋裏も必ず調査をします。

入れるところまで入り、小屋組の把握、筋交いや土壁の位置を確認します。
屋根からの雨漏りも出来る範囲で確認し、屋根の仕上・下地などの納まりも確認します。

適宜採寸します。
小屋裏の隅が見えなかったので奥まで進入して調査しました。

測定器を用いて調査をします。

傾斜計をあてて、柱や床の傾きを計測します。傾きがある住宅ほど、リフォーム時に改修しづらく、かつ、傾きを直すとなると工事費用にも大きく影響してくるため、この調査は必須としています。

含水計を使い、木材の水分量を計測します。水分が高い木材は、水漏れや雨漏り、結露の発生の特定につながります。

柱の傾斜を測定しています。
母屋の含水率を測定しています。

地盤調査は、リフォームの場合でも行います。

建物の4隅プラス、家の中を1箇所調査します。地面が土の場合は調査可能ですが、ベタ基礎で建物と一体の場合は調査はできません。(地盤調査は、設計の依頼を請けてからの実費調査となります)

基礎の強度測定は、シュミットハンマーで確かめることができます。コンクリートブロックの場合は、強度が極端に落ちるのでよくわかります。(基礎強度測定は、オプションとなるため予算次第です)

家が傾いている場合や傾斜地、造成地は、地盤調査必須。
基礎がコンクリートかブロックかを判断します。

床下や小屋裏に潜る際の点検口の位置を把握します。

床下小屋調査は、点検口の有無が重要ですので、その位置や大きさ、点検ができるかどうかを確認します。

キッチンの床下収納庫などから点検、調査が可能です。
畳の床板を外し進入します。

性能診断をするには、建物の図面が必要となります。

既存住宅の図面を所持していたとしても、図面と現況が食い違っていることが多いので、必ず現地と照合させます。特に、耐震性にからむ耐力壁の位置は、必ずといっていいほど申請図面と食い違いがあるため調査必須です。コンクリートや塀も鉄筋が入っていると記載があっても、入っていない場合があるかもしれません。
その他、段差や開口幅なども図面に反映し、屋根、壁、床等の納まりを把握し、断熱・耐震・防火性能の診断を行えるよう調査をします。

鉄筋探知機で、鉄筋が入っているか確認します。

調査に必要な情報を採寸し図面化します。

調査診断結果をわかりやすくお伝えします。

調査終了後に調査速報をお伝えしたこともありました

調査内容を元にリフォームの相談を行います

調査した内容は、依頼者にもわかりやすいように「見える化」をします。

劣化、耐震、温熱(省エネ)、維持管理、バリアフリー(高齢者対策)、火災時の安全性の各項目を数値化し、レーダーチャートで表示します。調査診断時と治療後の性能を比較することもできます。

レーザー
調査診断時は赤色、治療後は青色で表示し、性能がどれだけ向上したかを把握します

住宅医のインスペクションと性能向上リフォームのお問合せ・お申込みはこちらからどうぞ。

 
(2019-11-15一部文言変更)
(2019-10-14写真レイアウト調整)
(2019-02-06文言と写真を性能向上リフォームに修正)
(2019-01-13WP5.0対応)
(2018-12-20住宅医のインスペクションの修正に伴い文言統一)
(2016-06-03画像サイズ調整)
(2015-05-14一部修正)
(2015-07-29修正)
(2015-06-24ホームページ移行)
(2014-04-17レイアウト変更更新)
(2014-03-11更新)