この住まいは、リーズナブルな土壁に羊毛を充填したハイブリッドな木と土壁の家です。
昔の土壁の家は、寒いというイメージがありますが、羊毛を充填することによって冬も暖かい家にしています。

一般的な土壁はコストと工期が膨れ上がる傾向がありますが、土壁を片面塗り厚み30mmとすることで施工手間を省いており、土壁の住まいが好きだけど、費用がなかなか・・・という方にお勧めの方法です。

最近、天井が低いリビングも多いですが、この住まいは、リビングの天井を高くし、採光と通風を効果的に取り込むよう工夫をしています。
天井が高いので、圧迫感を感じないのがうれしいところです。

土壁の持つ性質、調湿・蓄熱性等が、住まいの快適性・健康性を向上させてくれています。
土壁は絶対にオススメです。

<建築概要>
所在地:大阪市
構造:木造2階建て
延床面積:166.495m2
竣工:2010年1月竣工
設計:トヨダヤスシ建築設計事務所
構造設計:TE-DOK
施工:コアー建築工房

<主な仕上>
構造材:紀州杉
造作材:吉野杉
天井:Jパネル
床:唐松本実板張り
内壁:土壁の上、砂漆喰塗り/ラスボードの上、漆喰塗り/石膏ボードの上、EP塗
外壁:杉本実板張り/ラスモルタルの上リシン吹付
屋根:塗装/亜鉛めっき鋼板

<性能>
平成11年基準
熱損失係数Q値 :2.67 W/m2K
夏期日射取得係数μ値:0.056

<その他>
長期優良住宅認定取得