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前回のデータの冬バージョンです。
比べたのは、Q0.5 Q1.0 Q1.9 Q2.7 Q5.7 Q8.7 Q11.7 の7種。

結果は、夏ほど顕著な温度差にはなりませんでした。
Q値2.7を境に徐々に外気温に近づくといったところでしょうか。

ただ、気になるのは、Q値0.5の安定温度域。33度に達しています。窓や壁、屋根から太陽熱をたくさん入れ過ぎると、冬でもオーバーヒートしてしまいます。ただ、オーバーヒートしたら窓を開ければ冷気を取り入れ、室温を下げることはできそうです。窓が開けられない状況(外出時)だと、ちょっと熱抜き処理がほしいところですね。

Q値1.9以上の性能とする場合は、温度が急激にあがる傾向があるので、窓の集熱面積と、壁や屋根の断熱性は気をつけて設計をしないと大変なことになりそうです。高気密高断熱は、窓の面積をできる限り小さくというアピールは、集熱量を安定させるためには一つの方法なのかもしれません。
快適な土壁の家をつくるには、太陽からの熱をうまく取り入れ、土壁に蓄熱させ、断熱材で保温する。このバランスが基本です。

性能や数値が良いだけでは快適な住まいはつくれないので、これらのバランスと、庭や緑、風、土、火などをうまく取り入れて住まいづくりを考える必要がありそうです。