現場へ向かう途中、木摺モルタルの塀を発見。家は、空き家のようで、塀が崩れ落ちかけていました。

断面を見ると、モルタルのように見えますが、色目が微妙に薄い黄色なのでもしかしたらモルタルではなく、石灰に土や砂を混ぜて塗っていそうです。

木摺は、厚さ8mm程度、幅は15~40mm程度。24mm程度の下地に両面から木摺が張られていました。

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塗厚は、総厚で5mm程度です。

貫は、入っていないようです。

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木摺は、比較的健全。でも、その下地が腐っています。

壁自体が崩落しかけているので、両袖の柱への固定方法があまかったような感じです。
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塗材を見ると、モルタルにしては少し色が白っぽいですし、石灰が主材料のように思えます。

木摺に塗った材は、厚みも薄いので、やはり砂漆喰が有力そうです。

上塗りは、少しベージュがかっているので、土に石灰、砂を混ぜているようです。

DSCF3188 隣の壁を見ると、剥がれた部分から貫らしき材が見えます。

その貫らしき材の真上に、木摺っぽい材が入っています。

貫の表面には、黄色い土が塗られているので、この壁は、あきらかに荒土か中塗土を塗っています。

その上から、漆喰です。

ただ一部は、壁が剥がれたせいか、モルタルで補修されています。

手間と費用を考えると、土壁や漆喰がはがれた時は、モルタルで補修されてしまうのが現実的のようです。

「地震で土壁が壊れたら塗り直せば良い」という考え方の方もいらっしゃいますが、やはり、できるだけ割れない壊れないように造ってあげるほうが、住まい手や土壁にとって良いように思います。