京都今宮神社の土壁は縦竹方向から土を塗っている?

京都市北区紫野にある今宮神社。先日、あぶり餅を頂いた奥にある神社です。

写真は、神社の横にあった建物です。

壁がないとスッキリします!

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梁に馬が掛けてあったり、額が飾ってあったりと珍しい建物です。

柱脚の白化もなんだか不思議な感じ。

 

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見つけました。

片面が剥がれている土壁です。

私は、最初に荒土を塗った面は、竹小舞にしっかり絡みつくので剥がれにくいと思っています。

なので、この土壁は、裏返しが剥がれていると推測。
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拡大するとこんな感じ。

この壁は、縦竹側から荒土を塗っているようです。

それにしても竹小舞を固定する藁縄が少ない?それとも風化?

これまで、壊れた土壁を色々見て回りましたが、藁縄って思っているより少ない。

藁縄で竹小舞を掻くのも、手間がいるので、昔も予算に応じて掻き方が変わったのかもしれません。
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こちらは、塀です。

角が欠けています。

やっぱり、地面に近いと水が跳ねて、足元の劣化を促進させちゃいますね。

 

DSCF5284 拡大します。

荒土の上から中塗り?、そして漆喰。

漆喰は、色がベージュなので、色土?砂?を混ぜて塗っている?

中塗り?は、思ったより白っぽいです。

もしかしたら、荒土のようにみえるのが中塗りで、その上に、砂漆喰?をこすって,漆喰を塗っているのかもしれません。

姫路城の砂漆喰が、たしかこんな色あせになっていたような。。

 

土壁の塀もなかなか興味深いです。