京都今宮神社の土壁は縦竹方向から土を塗っている?
京都市北区紫野にある今宮神社。先日、あぶり餅を頂いた奥にある神社です。
写真は、神社の横にあった建物です。
壁がないとスッキリします!
梁に馬が掛けてあったり、額が飾ってあったりと珍しい建物です。
柱脚の白化もなんだか不思議な感じ。
見つけました。
片面が剥がれている土壁です。
私は、最初に荒土を塗った面は、竹小舞にしっかり絡みつくので剥がれにくいと思っています。
なので、この土壁は、裏返しが剥がれていると推測。
拡大するとこんな感じ。
この壁は、縦竹側から荒土を塗っているようです。
それにしても竹小舞を固定する藁縄が少ない?それとも風化?
これまで、壊れた土壁を色々見て回りましたが、藁縄って思っているより少ない。
藁縄で竹小舞を掻くのも、手間がいるので、昔も予算に応じて掻き方が変わったのかもしれません。
こちらは、塀です。
角が欠けています。
やっぱり、地面に近いと水が跳ねて、足元の劣化を促進させちゃいますね。
拡大します。
荒土の上から中塗り?、そして漆喰。
漆喰は、色がベージュなので、色土?砂?を混ぜて塗っている?
中塗り?は、思ったより白っぽいです。
もしかしたら、荒土のようにみえるのが中塗りで、その上に、砂漆喰?をこすって,漆喰を塗っているのかもしれません。
姫路城の砂漆喰が、たしかこんな色あせになっていたような。。
土壁の塀もなかなか興味深いです。