鉄網軽量モルタル15mm厚が防火構造・準耐火構造の告示に追加されました!210607施行

これまで告示の鉄網軽量モルタルは、厚み20mmしか記載がなかったのですが、大臣認定実績が多く、普及しているという点から、鉄網軽量モルタル厚み15mmが告示に追加されました。6月7日の官報に公布・施行情報が記載されています。

  

鉄網軽量モルタルというのは、上写真ような外壁にモルタルを塗る仕上のことをいいます。

   

こちらが軽量モルタルのセメント袋です。国土交通大臣認定の番号や仕様が記載されています。

今回、建築基準法の告示に鉄網モルタル15mmが追加されたので、今後、大臣認定品は使用頻度が少なくなっていきそうですね。

 

以下の4つが今回追加された告示です。鉄網軽量モルタル以外の2つも追加されたので記載しておきます。

断熱材は、グラスウール、又は、ロックウール、室内仕上は、石膏ボード12mm以上が必須となっているので、この条件に見合う場合は、15mm厚にできることになります。

 

防火構造 外壁 下地:木材
【屋外側】
塗厚さ 15 ㎜以上の鉄網軽量モルタル(有機物量 8%以下)
【屋内側】
厚さ 50 ㎜以上のグラスウール(かさ比重 0.01 以上)又はロックウール(かさ比重 0.024 以上)を充填した上に、厚さ 12 ㎜以上のせっこうボードを張ったもの

準耐火構造 外壁 下地:木材
【屋外側】
塗厚さ 15 ㎜以上の鉄網軽量モルタル(有機物量 8%以下)
【屋内側】
厚さ 50 ㎜以上のグラスウール(かさ比重 0.01 以上)又はロックウール(かさ比重 0.024 以上)を充填した上に、以下のいずれか
を張ったもの

・せっこうボードを 2 枚以上張ったもので厚さの合計が 24 ㎜以上のもの
・厚さ 21 ㎜以上の強化せっこうボード(ひる石入り)

防火構造 外壁 下地:木材・鉄

【屋外側】
厚さ 15 ㎜以上の窯業系サイディング(中空の場合、厚さ 18 ㎜以上、中空部除き厚さ 7 ㎜以上)
【屋内側】
厚さ 50 ㎜以上のグラスウール(かさ比重 0.01 以上)又は厚さ55 ㎜以上のロックウール(かさ比重 0.03 以上)を充填した上に、厚さ 9 ㎜以上のせっこうボードを張ったもの

耐火構造 屋根

たるきを鉄骨で造り、これに厚さ 25 ㎜以上の吹付けロックウール(かさ比重 0.28 以上)又はけい酸カルシウム板(かさ比重 0.35 以上)を設け、
・野地板に厚さ 25 ㎜以上の硬質木毛セメント板又は厚さ 18 ㎜以上の硬質木片セメント板を使用し、
・厚さ 0.35 ㎜以上の金属板でふいたもの

  

建築基準法等に基づく告示の制定・改正について(210615時点では、まだこの防火構造の追加は未掲載です)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000096.html