住まい手と一緒に、家の柱や梁に使う紀州杉を見に行ってきました。

早朝、施主さんのお車に乗車させていただき、ピクニック気分で和歌山の山長商店さんへ出発!!

道中、楽しい話をしながら、おおよそ2.5時間ぐらいで到着!!

到着後、施工をしていただく工務店さんと合流し、早速、山へレッツGO~。

案内をしてくださる、山長商店の松本さんと梅本さんに話を聞きながら、車で約30分。

第一ポイントへ到着。

124年生の杉林です。山長さんでは、枝打ちをせず、枝が自然に落ちる方法を取っているようです。

山の中腹まで移動し、伐採のことや山のこと、税金ことを伺いました。

 

下の写真の奥に見える山ですが、少し伐採されたところが見えると思います。ここは、昔伐採して植林をしたそうですが、約10000本?の苗が鹿に食べられて1000本?ぐらいになってしまったようです。鹿、恐るべし。

今立っているところから、ワイヤーを張り、林道があるこの場所まで運んできたとのこと。
ワイヤーは、へりコプターで張ったのかと思いきや、人力で、ワイヤー張るようです。

 

杉の丸太です。

中央は、年輪が少し広く、端にいくほど年輪が細かくなるのが紀州杉の特徴だとか。

吉野は、全て年輪が詰まっている。—->樽に使っていた。
九州材は、全体的に年輪が広い。—>船の製造に使っていた。

とのこと。

 

こちらが今回の化粧材。無節、上小節です。とっても綺麗です!!

 

ピクニック気分でしたが、きちんと仕事しないと。
ということで、柱の含水率を測ってみました。約15.2%です。数本ピックアップして測りましたが、おおよそ10%~15%程度の材でした。

 

梁材です。含水11.9%です。梁でこの数値はなかなかのものです。

 

以上、山、原木、工場、製材と見学となりました。

やはり、家の柱や梁は国産に限りますね。色々な方が携わことで一本の材ができることが、住まい手にも伝わりました。

終日、山長商店さんにはお世話になりました。

ありがとうございました。