豊田土の半田撫で切り仕上げが始まりました。

週初めに「半田撫で切り仕上げ」をすると左官職人さんに教えて頂いたので、大雨でしたが見に行ってきました。

寝室は、すでに完成。塗られた半田は、まだまだ瑞々しい状態。。これが徐々に水が引き、凹凸もでてよい感じに生まれ変わります。

自然素材は、どんどん色が変わるので楽しみです~。

 
玄関の天井も半田撫で切り仕上げです。砂が入っているせいか、塗るときにゴリゴリ音がして、思ったより素材を厚く塗っています。

 
粗めに塗り終わったあと、金鏝で、さっと撫でて仕上げるような仕事。仕上がるとこんな表情になります。これから水分が抜けていくと表情がさらに変化します。

 
左が1回目にゴリゴリと塗った状態。右が、金鏝で撫でたあとの完成体です。

 
半田の素材は、漆喰、砂、豊田中塗土に、スサを混ぜてつくります。

そういえば、私の父からは、「半田」という素材の話は聞いたことがなく、「大津」や「ズボ大津」、「切り返し」、「糊捏」、「糊差」、「水捏」だけでした。「土色が、少し薄い色になっていたら、石灰入っているし、大津や」と言っていたので、豊田家だけなのか、京都ではあまり主流じゃなかったのか、それとも、土に石灰を入れる壁は「大津」という言葉でまとめられていたのか。。

想像ですが、「京都は色々な土があるし、わざわざ石灰を使わんでも土塗ればええやんか」という発想なのではないかと思いました。

 
漆喰入ると、重く(硬く)なるそうで、混ぜるの大変そうでした。

 
豊田半田土が、完成です。
硬めにしておいて、塗る前に少し水を足すような話でした。