気密測定機で家の隙間がどれだけあるのか計測してきました。

工務店さんからのご依頼で気密測定をしてきました。

一応、有資格者ですので、こういった計測もお手のものです。

結果は、過去TOP3に入るぐらいの良い性能でした。平屋の床断熱でこの数値は、なかなかすごい。

 

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これが気密測定の計測風景です。

バズーカーみたいなものは、家の空気を外に排出する換気扇のような装置。

このバズーカーで空気を排出し、家の隙間から入ってくる空気量を計測します。

そして、横にある機械でデータを収集します。

 

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なにやら、配線とパイプがたくさんでていますが、バズーカーと接続したり、温度を測ったりしています。

結果は、デジタルの画面で数値を読み取り、完了ボタンで結果シートを印刷します。

 

この機械の特徴は、10Paから順に、20、30、40、50paと、室内外差圧を上げていくので、計測エラーになりにくいという特徴があります。

他社の装置は、50paまで一気に上げて、40、30、20、10と下げていくようなので、始めに50paでないとエラーになって正確に計測できないと聞いたことがあります。高い機械なのにそんな事あるのかな?と思うのですが、何度か、「他社はエラーで測れないからお願いしたい」と連絡がありました。

 

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これは、風速を測る測定器です。ちなみに、照度や温湿度も測れるという便利な機械です。

後ろに見えるのは、窓を目張りした姿。最近は、ホームセンターで売っている養生ボードで目張りをしています。

昔は、ポリエチレンフィルムで周囲を目張りしていたのですが、こっちの方が断然セットしやすく、消耗品も安いです。

 

気密測定をすると、どういったところから隙間風が入ってきているかよくわかります。

設計する—>実測して確かめる—>改善点があれば次の設計に生かす。

この流れはやはり重要です。

造りっぱなしは、次の設計に生かせないですし、同じような失敗もしてしまいます。

 

設計力をつけるには、やはり地道な努力が必要ですね。

 

 

ちなみに、1回の計測費用は、5万円+交通費+税です。