土壁の家でも外部面材を使えば気密もC値1.0以下に!

土壁を使っても気密がでるのか気になるところですが、結論からいうと、土壁(内外真壁除く)であっても気密の数値が落ちることはありません。

今回測定をしたのは、名古屋で建築中のマエヤマチョウの家。土壁は、LDKと寝室に施工します。

  

結果を先にいうと、相当隙間面積(C値)0.89 cm2 /m2となり、目標値の1.0をクリア!

木と土壁が得意な工務店でも、きちんと対策すれば余裕で目標値をクリアしました。ちなみに、左手の壁が土壁です。今回は大壁仕様。

  

気密のポイントは、気密のラインをどこでとるかで、大きく分けて2択になります。

室内が大壁の家(梁柱が見えない)であれば、室内の防湿フィルムでとる方が多いと思いますが、室内に土壁を使ったり、柱や梁を見せる真壁としたり、無垢材をふんだんに使うと室内側で気密はとりにくいので、外部の面材でとることになります。外部でとる場合は、室内側の土壁や木部で細工をしなくてもよいので、木と土壁の家を造る場合は、外部での気密化がベストです。

引きボルトの座彫り部分は、熱橋になるのでウレタンでプシューとします。初めてのウレタンは、吹きすぎに注意(笑)

  

風速のチェック。0m/s無風です。風が強いと測定がうまくいかないことも!

  

外部の配線貫通部の室内側をコーキングで、外部は防水テープで処理してくれました。

 

ところどころに隙間があったので、コーキングとウレタンで処理済み。

最初の測定時は、1.3cm2/m2程度だったのですが、一つずつ処理していくとそこそこ改善しました。

  

一部、基礎断熱の基礎部分から配管・配線が貫通していたので、とりあえずウレタン吹き付け。

  

  

床下ものぞいてチェック!断熱材もしっかり施工されています。隙間もなさそうです。こうして、一つずつチェックしていないかといけません。気密測定を外部委託していたら、こんなことできないでしょうね。。気密測定機を所持していてよかったです。

  

  

 部分的に基礎断熱にしている箇所があやしいとのことで、隙間を塞いでみました。忍耐強く、コツコツと隙間を埋めるのが大切です。

    

浴室は、基礎断熱とし、気密パッキンで隙間対策をしているのですが、基礎と土台の不陸もあり、、このあたりから隙間風が!!

隙間風がでているか、ひとつひとつ触診で確かめて、ウレタンをプシュー!!

熱橋にならない箇所は、コーキングで隙間を埋めます。

  

  
ということで、気密処理完了!

結果は、相当隙間面積(C値)0.89 cm2 /m2 でしたが、初めての気密測定でこれだけでればGOODです。目標値もクリアし、工務店さんのやる気を感じました!

木と土壁の家が得意な工務店だけど気密が悪い(気密の認識がない)のでちょっと頼みにくいと考えている方は、このやり方をススメてみてください~!

外部面材を使えば気密も取りやすいですし、耐震等級3もクリアしやすいです!

みんなでレベルアップしていきましょう!!

    

(230302 更新)